在ルーマニア日本国大使館
Embassy of Japan in Romania

 

平成28年7月1日

日本とルーマニアの二重国籍者のルーマニア出入国に際する注意点

 

在ルーマニア日本国大使館領事班

 

1 日本国籍者が日本のパスポートを持ってルーマニアに90日より長く滞在する場合には,ルーマニア移民局から滞在許可証を取得する必要があります(90日以内の短期滞在に関する注意点はこちら。しかし日本とルーマニアの二重国籍者については,ルーマニア当局にとっては自国民であるため外国人用である滞在許可証が発給されることはなく,ルーマニア滞在中はルーマニアの出生証明,身分証またはパスポートを所持することでルーマニア人として滞在することとなります。
これを背景に,ルーマニア人として長期間滞在した後日本のパスポートでルーマニアを出国しようとした際に,国境警察からオーバーステイ等を指摘され出国することが出来なかったという事例が発生しています。日本とルーマニアの二重国籍者がルーマニアに長期間滞在する場合には,ルーマニアの出入国にルーマニアのパスポートを使用するよう注意して下さい。この際の注意点は次のとおりです。

(1)ルーマニアの法令では,18歳未満のルーマニア国籍をもつ未成年者が親権者の同伴なく出入国する場合には,人身売買の防止等を目的として,出入国時に親権者による出入国に関する同意書を国境警察に提示することが義務づけられています。親権者が両親の場合は両方の同意が必要です。同意書をルーマニア国内で作成する場合は公証人役場に,国外で作成する場合は最寄りのルーマニア在外公館(大使館・領事館リストはこちらに親権者が出向く必要があります。渡航する未成年に祖父母が同伴する場合にはその祖父母の犯罪経歴証明も求められるなどの条件もあるようですので,状況に応じて国境警察(電話:021-9590)に条件を確認されることをおすすめします。

(2)ルーマニアの出入国にルーマニアのパスポートを使用した場合であっても,日本の出入国には日本のパスポートを使用する必要がありますので,日本のパスポートの有効期限にも注意して下さい(詳しくはこちら)。

2 平成27年夏頃から,日本とルーマニアの二重国籍である未成年者(18歳未満)が日本のパスポートを使用してルーマニアに入国し,滞在許可の取得が不要である90日以内の短期滞在を終えた後に出国しようとした際に,上記1(1)の同意書の提示を国境警察から求められたというケースが発生しています。
本件を所掌する国境警察によりますと,ルーマニア国籍をもつ未成年者がルーマニアを出国した後に巻き込まれうるあらゆるトラブルを避けるべく,この要件が適用される対象範囲が拡大されたとのことです。これによって,提示するパスポートに拘わらず,ルーマニア国籍をもっていることが国境で確認された場合には,その滞在日数を問わず同意書の提示が必要となり,同意書の提示がない場合は出国が認められませんので十分な注意が必要です。
同意書は上記1(1)のとおり作成する必要がありますが,東京にあるルーマニア大使館に出向きにくい本邦在住の親権者におかれては,次の要領で作成した同意書も有効です。
①国境警察が定める書式を参考に最寄りの公証人役場で同意書を作成する。
②作成した同意書の公印に外務省でアポスティーユを取得する。
③アポスティーユを取得した同意書の原本をルーマニアへ送付し,ルーマニア法務省公認の通訳者(一例はこちら)に翻訳を作成してもらう。
④出国時に同意書の原本と翻訳の原本を国境警察に提示する。
その他同伴者が提示すべき書類等に関する詳細は国境警察(電話:021-9590)に直接ご照会下さい。(了)

 

 

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