在ルーマニア日本国大使館
Embassy of Japan in Romania

領事情報         ルーマニアの治安状況と防犯の手引き

ルーマニアはテロやクーデター、民族紛争等はなく情勢は比較的安定しており、凶悪犯罪は多くありません。しかしながら偽警察官、ひったくり、スリ、置き引き等の財産犯罪が目立ちます。換言すれば命に関わる事件に巻き込まれる可能性は低いのですが、特に外国人(日本人だけではありません)を狙った財産犯罪は日常的に発生しており、「自分の安全は自分で守る」姿勢が重要です。

このホームページでは、特にブカレスト等の都会で日本人が巻き込まれやすい事例を念頭に皆様のお役に立ちそうな事柄を記載しました。是非一読して頂き、皆様が犯罪に巻き込まれることが少なくなり、当地での滞在が安全で快適なものとなることを願っています。


犯罪被害の多いところ
混雑したバス、市電、トロリーバス及び地下鉄車内等では刃物等を使用し鞄等を切り裂く手口のスリ被害、町中ではひったくり被害が多発しています。

最近の邦人被害
2007年12月中旬、ブカレスト市中心街のオペラ座周辺の路上において、日本人が被害に遭う集団暴行事件が発生しました。加害者はいずれも17~18歳の若者で、容貌は迷彩柄の服、革ジャン、丸坊主といった一見人種差別主義者風のものであったので、そのような人物を見かけた場合は近づかないよう十分注意が必要です。 他方、同地区に限らず、トラブルに巻き込まれないよう繁華街への夜間の外出はなるべく避けるようにしてください。

偽警察官、ひたくり、スリ、置引き等に加え、最近は、外国旅行者に対し、ホテル斡旋等を 装い、高額な手数料や宿泊料を騙し取ったり、旅行者が現地通貨の持ち合わせがなければ、クレジットカードのキャッシング機の場所を案内したり、代行する形態で、引き出した現金を引き抜く手口があります。


頻発している詐欺事例

過去の邦人被害例


犯罪に遭わないためには

  1. 犯罪に遭わないための共通の注意点
    • カモ(ターゲット)にならない
      犯罪者はターゲットを捜し観察しています。考え事をして佇んでいたり、高価なバッグや金目の装身具を身につけたり、高価なビデオやカメラを首から提げたり、所持金を結構持っていると推測させるような行動をとらぬよう心掛けましょう。時々周囲に気を配り、隙を見せないことが重要です。
    • 人気のないところは避ける
      当たり前の話なのですが、偽警官等の複数の犯人に取り囲まれた場合になど、付近に通行人がいなければ、声を出して助けを求めても意味がありません。
    • 犯罪多発地域には近づかない。行くときは十分気を付けて。
      特にブカレスト・ノルド駅周辺は、ガイドブック等で安宿を紹介しているため、旅行者が集まり、それを狙う犯罪者も多数集まっています。
    • 一人歩き、夜間の外出は避ける
      複数でいれば絶対に安全という訳ではありませんが、各人が注意すれば、警戒力は増し、被害に遭う可能性は低くなります。また、夜間には、犯行も大胆になったり、手口も荒っぽくなるので、特に用もなければ外出は控えた方が無難です。また夜間は徘徊している野犬も多くその点でも危険です。
    • 所持金品の分散化
      現金等はファスナー付の内ポケット等に分散して収納しておき、不運にして犯罪に遭遇しても、被害を最小限に押さえるように工夫しましょう。
    • 凶器を示されたら無抵抗
      銃、刃物等を相手が所持していたら抵抗は絶対に止めて下さい。安全第一に抵抗は禁物です。
    • 二次被害の防止(犯人を追わないこと)
      犯人を追いかけたところ、犯人から攻撃されることがあります。凶器を持っていたり、共犯者が周辺にいたりして加勢される場合もあり危険です。

  2. 被害の多い財産犯罪に遭わないための注意点

    偽警察官、ひったくり、スリ等を中心に被害に遭わないための方策をご参考まで。
    • 親しげに声を掛けられたときから警戒態勢
      道を尋ねたり、困ってもないのに声を掛けてきたら要注意。まともに対応することはせず、毅然とした態度で突っぱねて下さい。この際相手との距離を十分保って下さい。
    • 私服警察官に騙されない (町中で私服警察官は旅行者等に質問しません)
      街中で見知らぬ者から話しかけられると、別の2~3人の男達が警察官と称して何処からともなく現れます。 私服(普段着)の男達は警察の身分証明書をちらつかせますが、絶対に信じないこと。「麻薬」、「偽金」等の捜査を仮装し財布、旅券の提示を求めますが、拒否して下さい。 
      偽警察官にご注意下さい
    • 建物から出てきたときは不意を突かれる
      建物から出てきた際に不意を突かれ、ひったくり等に遭う例もよくあります。銀行等の入っているビルから出てきたようなときは特に注意し、所持品をしっかりと腕に抱え込むなどして、周囲に注意を払う癖をつけると良いでしょう。
    • 混雑する乗物の乗車は避ける
      混雑するバス等に乗るのはわざわざ被害に遭うようなものです。犯人達は容易に貴方を囲める状況にあります。バッグを胸や腹部に抱えていても、犯人達は混雑を利用し刃物で鞄を巧妙に切り裂き財布等を抜き盗ってしまいます。
    • 数人に囲まれる状況になったらその場を直ぐ離れる
      数人に囲まれるような状況になったり、接触される、押される等の状況があったときには、スリの犯行に着手されており、気付いた時には既に遅いということがよくあります。周囲にグループがいたら避け、間合いを十分に保ちましょう。
    • 「幕」には要注意
      スリが犯行時に手元を隠すため、「幕」となる鞄やコート等を抱えていることがあります。この様な人が接近、接触してきたら要注意です。距離を置き接触されないようにして下さい。
    • 自動車内に物を放置しない
      車外から見える所にバッグ等を放置しないようにしましょう。
    • 背負うバッグ等には貴重品を入れない
      順番待ちで列に並んでいる様なときに、背後から圧力を感じたら、背負っているバッグ等を刃物で切り裂かれたりして在中金品を抜き取られていることがよくあります。背負っているものに貴重品を入れるのは絶対に止めましょう。


被害時の措置

  1. 犯罪別の被害時の措置
    1. 偽警察官に遭遇した場合
      一般に私服の警察官は町中で職務質問(所持品検査)はしません(所持品検査等は「POLITIA=ポリツィア」の看板がある警察署で行います)。
      • 相手にせず無視して歩く(立ち止まらない)、止まった場合は直ぐに離れる。
      • 警察署あるいは大使館でなら(財布等)見せても良いと告げてかわす。但し相手が怯まず「大使館に連れて行ってやるから車に乗れ」などと言われても絶対に車には乗らないで下さい。
      • 【執拗、強圧的な場合】
        最近ではかなり執拗、強圧的な手口もみられます。以下の方法で回避して下さい。
        • 声を出して助けを求める。
        • 近くに電話があれば112番(警察)を回わす。
        • 商店や会社などに逃げ込む。
        • 通行人に助けを求める。
    2. ひったくり、スリに遭った場合
      • 残念ですが、被害品は共犯者にリレー式に手渡され、自分の近くにいる怪しい人物は既に被  害品を持っていないのが普通です。
      • 犯行直後に被害に気付いた場合で、犯人が明らかな場合でも、追いかけることはやめましょう。相手も興奮しているうえ、複数の犯行の場合も多く、思わぬ所から攻撃されたり、隠している凶器を使用することも考えられます。

  2. 犯罪被害に遭われた後の措置
    • トラブルの際は をご参照下さい。

緊急時に役立つルーマニア語
「助けて!」=アジュトール!
「泥棒!」=ホッツ!
「警察!」=ポリツィア!
「警察を呼んでくれ!」=ケマツィ・ポリツィア!
「病院”!」=スピタル!
「救急車を呼んでくれ!」=ケマツィ・サルバーレア!
「消防車を呼んでくれ!」=ケマツィ・ポンピエリ!
※ 日本語の「火事だ!」に相当する端的な言葉はない。
「日本大使館へ電話して!」=スナツィ・ラ・アンバサーダ・ジャポニエイ


困ったときは日本大使館へ
盗難の場合は金品はまず戻りません。旅券を盗まれた場合には再度発給を受けられますが、地方であればブカレストに来て手続をして、発行まで数日間待たなければなりません。怪我をすれば医療事情の悪い当国の病院で手当を受けなければなりません。まずは犯罪被害、事故に遭わないように気を付けるのが最大の防御法です。そして万一遭ってしまっても、旅券、航空券、クレジット・カード等のコピーを予めとってあれば、所要手続を効率よく済ませることができます。


この手引きを参考にして頂き「被害に遭わない快適な旅行」をお祈りしています。緊急の場合は夜間、土日、祝祭日で大使館が閉館中でも「緊急電話」がありますので、そちらに電話して下さい。番号は大使館の留守番電話で日本語で案内しています。

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