9月16日,日本大使公邸にて平成27年度外務大臣表彰授賞式が開催されました。今年度の外務大臣表彰については,世界各国から,日本と諸外国との友好親善関係の増進に特に顕著な功績のあった個人116名,39団体の受賞者があった中で,ルーマニアからは,国立イオン・クレアンガ高校(団体)及びコンスタンティン・キリアック・シビウ国際演劇祭総監督(個人)が選出されました。授賞式においては,山本大使からの祝辞で,これまでの活動に対する感謝のメッセージが伝えられた一方,受賞者からは日本との交流の歴史や活動に携わった人々への謝意が述べられました。
国立イオン・クレアンガ高校は,専攻課程として日本語教育を実施しているルーマニアで唯一の中等教育機関です。同校における日本語教育の歴史は長く,1996年に開始されて以来,一貫して継続されてきました。現在では200名以上の生徒が日本語を学習しているほか,毎年日本文化祭を開催するなど,ルーマニアの若年層の対日関心の向上に大きく貢献しています。
キリアック総監督は,欧州三大演劇祭の一つにも数えられるシビウ国際演劇祭へ,1995年からほぼ毎年,数多くの日本の劇団を招待し,舞台公演を始め,これまでにのべ73もの日本関連行事を開催していただきました。2007年からは演劇祭前後の期間における日本人ボランティアの受け入れを開始され,右ボランティアと地元市民の交流を契機として2012年には,ヨハニス大統領が当時市長をされていたシビウ市と岐阜県高山市との間で友好都市協定が締結されるにまで至るなど,現在では演劇祭の域を超えた交流にまでつながっています。
(了)
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