在ルーマニア日本国大使館
Embassy of Japan in Romania

      

アルバユリア市で草の根無償機材引き渡し式が行われました

 

 9月16日、アルバユリア市で雨宮大使臨席のもと、「草の根・人間の安全保障無償資金協力」機材引き渡し式が2件、執り行われました。

案件1:「アルバ県立救急病院脳神経外科手術室整備計画」
(1)供与金額    :6万9,918ユーロ(999万8,274円)
(2)案件内容       :アルバ県立救急病院は832床を有する公立病院で、トランシルヴァニア地方の中核病院のひとつです。しかし、脳神経外科の手術室では機材の老朽化により、緊急性を有する患者の受入が不可能なケースが度々起こっていました。今般、日本政府の支援により同病院は手術台1台、手術用顕微鏡1台、開頭器1台を整備し、これによりさらに多くの患者の命が救われることが期待されています。

機材引渡し式はアルバ県立救急病院で行われ、ドラゴイ病院長のほか、ハヴァ・アルバユリア市長、ドゥミトレル・アルバ県議会議長、バルダン・アルバ県知事等が参加しました。式典で雨宮大使は、「今後ともアルバユリア市民の方々に日本のよき友人となっていただき、日ルーマニアの関係促進に協力いただくことを希望する。」旨述べました。また、病院関係者からは、脳神経外科の患者を遠方の病院に移送する必要がなくなったことを喜ぶ声が挙がりました。

 

案件2:「アルバ県牧畜農業協同組合振興計画」
(1)供与金額    :6万9,401ユーロ(992万4,343円)
(2)案件内容       :アルバ県は、牧畜に適した広大な牧草地を有していますが、1989年の共産主義体制の崩壊及びそれに伴う集団農場の解体により、農業機材が散逸し多くの牧草地が耕されず、県内の酪農家の数は減少の一途をたどっていました。今般、日本政府の支援により、同農業協同組合はトラクター等農業機材を整備し、これにより同地で生産される畜産製品の質が向上し、域内の酪農振興及び農村開発に繋がることが期待されています。

機材引き渡し式典はアルバユリア市の労働組合文化会館で行われ、スタネスク組合長をはじめ、ハヴァ・アルバユリア市長,ドゥミトレル・アルバ県議会議長等が参加しました。ドゥミトレル県議会議長は、酪農はアルバ県にとって重要な産業であり、今般の支援は県民にとって真に重要な意味を持つ旨述べました。

2010年9月23日

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