アルバユリア市において草の根無償G/C署名式が執り行われました
2010年3月24日、アルバユリア市において「草の根・人間の安全保障無償資金協力」G/C(贈与契約書)署名式が執り行われました。
案件名:「アルバ県立救急病院脳神経外科手術室整備計画」
(1)供与金額:6万9,918ユーロ(999万8,274円)
(2)G/C署名者:雨宮大使及びドラガン・アルバ県立救急病院長
(3)案件内容: アルバ県立病院は823床を有する公立病院で、トランシルヴァニア地方の中核病院のひとつです。しかし、脳神経外科の手術室では機材の老朽化により、緊急性を有する患者の受入が不可能なケースが度々起こっていました。今般、日本政府は手術台1台、手術用顕微鏡1台、開頭器1台を整備するための贈与契約を締結し、これによりさらに多くの患者の命が救われることが期待されています。
案件名:「アルバ県牧畜農業協同組合振興計画」
(1)供与額:
6万9,401ユーロ(992万4,343円)
(2) G/C署名者:雨宮大使及びスタネスク・アルバ県牧畜農業協同組合長
(3)案件内容:アルバ県は、牧畜に適した広大な牧草地を有していますが、1989年の共産主義体制の崩壊及びそれに伴う集団農場の解体により、農業機材が散逸し多くの牧草地が耕されず、県内の酪農家の数は減少の一途をたどっていました。今般、日本政府はトラクター等機材を整備するための贈与契を締結し、これにより同地で生産される畜産製品の質の向上を助け、域内の酪農振興及び農村開発に繋がることが期待されています。
G/C署名式典は、アルバユリア市及びアルバ県議会の協力を得て、アルバユリア市の城砦で行われました。式典には、雨宮大使、ハヴァ・アルバユリア市長、ドゥミトレル・アルバ県議会議長ほかが参加し、アルバユリア城砦の兵士が祝砲を打って大使の来訪を歓迎しました。
日本大使館は、草の根無償案件の実施により日本とルーマニアの友好関係がさらに強化されることを願っています。
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