在ルーマニア日本国大使館
Embassy of Japan in Romania

ホスピスで救急車及び可動式ベッド供与式
(草の根・人間の安全保障無償資金協力)
 

 

   

 

5月22日、ブカレスト近郊のボルンターリ市にあるホスピス「セント・イリナ財団」で救急車1台及び可動式ベッド8台の供与式が行われました。ルーマニアでは終末期医療を行う医療機関は極めて少なく、ブカレスト周辺では「セント・イリナ財団」が唯一のホスピスだということです。

同ホスピスでは今までは通常の自動車で患者を搬送していましたが、厳しい痛みに耐える末期ガン患者には重い負担となっており、救急車の寄贈により患者の負担が軽減されたとのことです。また、可動式ベッドの導入により患者が楽な姿勢を取りやすく、転倒防止の柵も取り付け可能なため、職員からは夜間に患者が転落する危険性が減ったとの喜びの声が聞かれました。

供与式ではキリラ財団長より日本国民からの暖かい援助に感謝する旨スピーチがありました。また、津嶋大使は今般の供与は日本の「ソフトパワー外交」の一翼を担うものであると発言しました。

末期ガンでベッドに横たわったままの患者が、英語とルーマニア語で何度も感謝の言葉を述べていた姿が印象的でした。この日には、この前の署名式と同様、ルーマニアではものすごい人気のパントマイム役者ダン・プリクさんもかけつけてくれ、「大使は日本のソフトパワーと言われたが、パワーと言うより日本の心と解釈したい」と述べて頂きました。

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