日本・ルーマニア関係
1.日本・ルーマニア二国間関係略史
1902年:牧野駐ウィーン日本国特命全権公使がギカ駐ウィーン・ルーマニ
ア特命全権公使に対し、日本及びルーマニア間の外交関係樹立希
望を表明した書面を送付。
1917年:ルーマニア外務省が、東京にルーマニア公使館を開設することを
決定。
1921年:ルーマニア特命全権公使が東京に着任。
1922年:日本国特命全権公使がブカレストに着任。
1944年:外交関係断絶。
1959年:外交関係回復。ルーマニアはパベル・シラルド特命全権公使を日
本に任命(ジャカルタ駐在)、日本は門脇季光(かどわきすえみつ)
特命全権公使をルーマニアに任命(モスクワ駐在)。
1964年:両国とも公使館から大使館へ格上げ。
2.日本・ルーマニア関係全般
(1)日本とルーマニアは、伝統的に友好関係にあります。これは、地理的な隔たりや歴史的経緯などからくる懸案がないこと、ルーマニアにおける対日イメージが、戦後経済復興を果たしたアジアの経済大国、優れた家電製品や自動車などへの賞賛に基づくこと等に起因するものと思われます。
(2)1989年12月のルーマニアの「革命」後は、日本はルーマニアの民主化・市場経済への移行を積極的に支援し、ルーマニアから高い評価が寄せられました。また、ルーマニアがNATO・EU加盟を果たした現在、日本とルーマニアは民主主義や人権、市場経済といった基本的な価値観を共有する重要なパートナーとして、地域や国際社会の課題についても緊密に協力しています。
(3)2009年には、日・ルーマニア外交関係再開50周年という節目を迎え、秋篠宮同妃両殿下のルーマニア御訪問や海上自衛隊練習艦隊のコンスタンツァ港初寄港等の各種記念事業が実施されたほか、2010年3月にはバセスク大統領夫妻の日本公式訪問が実現しました。
(4)2011年3月に発生した東日本大震災後には、ルーマニアの政府及び民間の様々なレベルからたくさんの支援が寄せられ、2012年3月に開催した東日本大震災追悼・復興式典にはバセスク大統領夫妻も参加されました。
(5)2013年2月には、コルラツェアン・ルーマニア外務大臣が外務省賓客として訪日し、岸田外務大臣との間で外相会談及び夕食会を行ったほか、「日本-ルーマニアの新たなパートナーシップに関する外相共同声明」が署名・発出されました。
戻る
|