在ルーマニア日本国大使館
Embassy of Japan in Romania

広報文化

木彫刻で文化交流 

8月18日から9月1日の15日間、富山県南砺市いなみ国際木彫刻キャンプ2007に参加したルーマニアの彫刻家でトゥルグ・ジウの「ブルンクーシ」文化センター長のパウル・ポペスク氏が、11日、キャンプの結果報告のため津嶋大使を訪れました。

3回目の訪日であったポペスク氏は、今回のキャンプでは蝶をモチーフとした「はかない生命」と題する木彫刻を作成し、国際友好特別賞を受賞しました。ポペスク氏は日本の木彫刻の作品が外気にさらされると比較的早く変質していくのをめざとく発見し、訳を聞くと、日本では出来上がった作品に何も細工しないことを知り、ルーマニアでは蜜蜂の蝋と亜麻仁油とを混ぜて木に塗ることをしており、作品の質は長く保たれると紹介すると関係者に喜ばれたそうです。

キャンプ場で制作中のポペスク氏の作品の周りには多くの子供達が集い、「チョウチョ、チョウチョ」といってスケッチしてくれていたのが一番うれしかったとキャンプを振り返っておられました。今後日本でポペスク氏の作品の展示会を行う方向で進んでいるそうで、こうして二国間の文化交流が進んでいけば素晴らしいと思います。

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