大使のご挨拶

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 新大使として11月に着任いたしました、野田仁と申します。今後多くお世話になります。どうぞよろしくお願いいたします。
 
 ブカレストに初めて参りまして、一日ごとに暗く寒くなる欧州の晩秋にふるえつつありますが、同時に、クリスマスや特に本年は国の「統一」100周年という慶事の当日を前にして、街の中に盛り上がりも感じられます時期の着任となりましたことに、楽しくも感じております。
 
 もちろん、職務の部分でも楽しい時期に任務を開始できますことを幸運に存じます。日本とルーマニアは、おかげさまで従来からよい関係にありますが、本年の安倍総理大臣による初の総理ルーマニア来訪、明年前半のルーマニアの初のEU議長国就任、日本EU間の戦略・経済両面での歴史的な連携協定の締結見通し等、二国間のまたEUを通じた協力関係が強化されつつあるところです。安倍総理の来訪には経済界からも多数の御同行をいただきました。さらに安全保障や文化の面も含めた交流全般や国際的な場での両国間の協力も活発になっていると感じます。日本とルーマニアとの関係も100周年を迎えるところにあたっており、これもさらなる協力の契機の一つとなろうと思います。
 
 EU加盟等を背景とするルーマニア自体の経済の発展もあって、ルーマニアでの日本企業や在留邦人の活躍も増大傾向にあります。農業やエネルギー資源等において基本的に豊かな場所であること、他方でなお人件費は比較的に廉価であること、また、英語の通用度が相当高い社会であること等から、外国企業が進出を図るにはよい環境が多くある国と感じます。人口、面積ともに一定の規模を備えた国であること、経済成長率が現在EUの中で一、二を争う高さを示していることなども、好条件と言ってよいと思います。日EU経済連携協定にも積極的な国であり、大使館では、種々の機会も活用しつつ、両国経済界の間の協力の発展へのお手伝いも強化します。同時に、御在住及び御来訪の邦人の安全の確保の努力も続けます。
 
 たまたま「日本文化月間」として努力を集中しています11月に参りましたこともあって、着任直後から文化や交流の行事に多く参加したり、御関係の方に多くお目にかかったりすることができました。たいへん上手な日本語を使われる方が多くおられることにうれしい驚きを感じたり、もちろん御在住の方を含めて、多くの方から御支援、御協力をいただいておりますことに感謝したりも、しております。既に日本への関心をお持ちいただいている方にも、今はまだそうでない方にも、日本をより多角的により深く理解いただけるように、努力を続けます。この分野では特に、皆様方全員の御関心や御参画もお願いいたします。例えば、日本の地方自治体がいくつも東京オリンピック・パラリンピック大会の際のルーマニア選手団のためのホスト・タウンを務められることを予定されていますことには、本当に心強く感じます。両国選手の活躍と、それも通じた両国の社会の交流の発展を、心からお祈りし、もちろん大使館もお手伝いしたく思います。
 
 末筆になりますが、任務開始に当たり、両国のこれまでの友好関係を構築、推進してきておられます両国の関係者全員に、深くお礼申し上げます。その輪の中に加えていただきますことを光栄に存じますとともに、これからのさらなる発展のために、微力を尽くしたく存じます。何でもお声がけいただきたく、同時に、私ども夫婦を含めまして、政府、大使館への御指導、御支援を、引き続きよろしくお願い申し上げます。
 

駐ルーマニア大使

野田 仁(のだ ひとし)
1957年5月13日生まれ(北海道出身)
在香港総領事、駐エクアドル大使を経て、現職。