新型コロナウィルスへのルーマニアによる対応等について(その14)

令和2年3月16日
●ヨハネス大統領は,3月16日15時,緊急事態を宣言する大統領令に署名したことを発表しました。同日(16日)から30日間が対象とされています。
内容の詳細については、追って官報で発表されますので、判明次第要点をお伝えします。
●日本からの入国者は,3月15日21時以降,自主(自宅又はホテル)隔離対象者となっています。また、近隣国も含めて、出入国により大きな制限を課している国が多く見られるようになっています。ルーマニアの出入国を検討される場合には、これらの点も含めて、これまで以上に慎重に検討されることをお勧めします。
●また、日本以外の国からのルーマニア入国である場合も含めて、万一皆様や関係者が自主隔離措置となった場合には、当大使館に御連絡願います。
 なお、これ以外にも、ルーマニアの出入国について問題や御不明の点がおありの方は、御必要に応じ、大使館に御連絡下さい。
●ルーマニアでは,3月16日午前までに、合計158名の新型コロナウィルス感染者が確認されています。また,3,008名が施設に隔離され,15,546名が自主(自宅又はホテル等)隔離となっています。
●上記の点他、大使館からお知らせする内容を含めて、関係の情報が頻繁に更新されています。皆様には,以下にお知らせのリンク先にアクセスする等,最新状況の把握に引き続きお努めいただけますように,お願いします。
 
【本文】
1.3月16日,ヨハネス大統領は,緊急事態を宣言する大統領令に署名を行ったことを発表しました。同日(16日)から30日間が対象となります。
記者会見で発表された主な内容は以下のとおりです。内容の全体は追って官報で発表されますので、判明次第、要点をさらにお知らせします。
(1)緊急事態期間中の学校の休校継続
(2)エネルギー料金、医薬品及び食料品の価格の、抑制
(3)影響を受ける経済分野への支援
(4)段階的に規制される可能性があるものとして、国境の閉鎖,レストランの営業制限,公共施設の閉鎖,各種交通手段の停止,医療・衛生用品の供給調整等がある。
 
2.16日現在,ルーマニアが他国からの入国者に対してとっている入国関係の規制等の措置の内容は、以下の通りです。
(1)又は(2)の国・地域(日本を含む)に滞在、渡航した場合には,ルーマニアへの入国に際して、14日間のそれぞれ検査隔離又は自主(自宅又はホテル)隔離の対象となりますので,ご注意ください。特に、先にお伝えしましたように、15日21時以降、日本からの入国の場合を含めて自主隔離となる場合が相当拡大されていますので、ルーマニアとの出入国を検討される場合には、この点も含めて、これまで以上に慎重に検討されることをお勧めします。
また、これらによるものも含めて、万一皆様が隔離の対象となる場合には、当大使館に御一報をお願いします。それ以外にも、ルーマニアとの出入国の関係で問題や不明な点のおありの場合には、御必要に応じ、当大使館に御連絡下さい。。
(1)ルーマニアへの入国後14日間の検査隔離
中国:Wuhan(武漢)を含む Hubei(湖北)省
イタリア:全地域
韓国:Daegu(大邱市), Cheongdo(清道郡)
イラン:全地域
(2)入国後14日間の自主(自宅又はホテルへの)隔離
オーストリア,ベルギー,韓国の上記(1)以外の地域,デンマーク,スイス
フランス,ドイツ,日本,イギリス,ノルウェー,オランダ,中国の上記(1)以外の地域,スペイン,アメリカ,スウェーデン
 
以上の情報は,ルーマニア保健省国立公衆衛生研究所の以下のウェブサイトから最新情報が確認できます。
http://www.cnscbt.ro/index.php/1440-lista-zonelor-cu-transmitere-comunitara-extinsa-si-a-altor-zone-afectate-de-covid/file
 
3.16日13時現在のルーマニア国境警察HP(下記にリンク先があります。)によれば,ルーマニアと隣接するウクライナ,ハンガリー,ブルガリア,セルビアの各国との間での国境事務所の一部が、一時的に閉鎖されています。
(1)ウクライナとの間(以下同じ)
Siret, Halmeuは、稼働中。Shigetu Marmatiei,Radauti Prutは、3月14日16時より一時的に閉鎖中。
(注)ルーマニアからウクライナへの入国は,ウクライナ国籍・ウクライナ滞在許可所持者・物資運搬の運転手を除き、全てできません。他方、ウクライナからルーマニアへの入国には、現時点では制限が課されていません。
(2)ハンガリー
Petea, Urziceni, Bors,Varsand, Nadlac, Nadlac2(2時間待ち),Cenadは、稼働中。Valea lui Mihai, Sacuieni, Salonta, Turnuは、3月14日16時より一時的に閉鎖中。
(3)ブルガリア
Vama Veche, Lipnita, Giurgiu, Calafatが稼働中。 Bechet, Turnu Magurele, Lipnita, Dobromir, Negru Vodaが、3月14日16時より一時的に閉鎖中。
(4)セルビア
Portie de Fier I,  Jimboliaが稼働中。Naidas,Portie de Fier IIが3月12日より一時的に閉鎖中。
 
ルーマニア国境警察HP
https://www.politiadefrontiera.ro/ro/traficonline/
 
4.(1)ルーマニア・イタリア間の航空輸送は、現在全便が停止しています。
(注)航空機の最新の運行状況(フライト・キャンセルを含む)については,各航空会社に直接御照会下さい。
 また、イタリアとの間では、鉄道、バスも、運行停止となっています。
 
参考:ブカレスト・オトペニ空港のフライト状況HP
https://www.flightradar24.com/data/airports/otp/arrivals
 
(2)ブカレスト・キエフ(ウクライナ)間の鉄道は,現在停止しています。
また、スチャバ(Suceava)・Chernivici(ウクライナ)間のバスは,現在運行停止しています。
 
5.ルーマニア保健省によれば,16日午前現在のルーマニアにおける新型コロナウィルス感染者は,合計158名となっています。
この統計は,ルーマニア保健省国立公衆衛生研究所の以下のウェブサイトから最新情報が確認できます。
 
https://instnsp.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/5eced796595b4ee585bcdba03e30c127
 
6.ルーマニア保健省は,新型コロナウィルス相談専用無料電話回線(Telverde Line。番号0800800358)を設置しています。休日を含み24時間受け付けています。
従来から運用している112番緊急電話サービスについては,感染の疑いがある場合や緊急事態電話対応としている由です。
 
7.保健省を始めとするルーマニア政府当局は,当国における感染拡大防止の各種対策を上記以外にも実施しています。
各種の具体的な詳細については,以下のルーマニア内務省,外務省及び保健省の各ウェブサイトを御参照下さい。
 
ルーマニア内務省HP
https://www.mai.gov.ro/
 
ルーマニア外務省渡航情報
https://www.mae.ro/travel-alerts/
 
ルーマニア保健省HP
http://www.ms.ro/
 
8.新型コロナウィルス予防については,日本の厚生労働省は,以下の三点を奨励しています。
(1)人混みを避ける(飛沫感染の防止)
(2)こまめに手洗いをする(石けんを使って20秒以上洗う)
(3)咳エチケット(マスク、ティッシュ、袖の内側を使う。手を使った場合には、すぐに手を洗う。)
  また,換気を行うことも良いとされています。
 
9.本件に関して,上記以外に御不明点がある場合も含めまして,大使館領事部でも一般的なご相談はお受けできますので,メール等でご照会ください。
また、その他参考となるリンク先は以下のとおりです。
 
外務省の海外安全情報(世界各国への渡航に関する参考情報)
https://www.anzen.mofa.go.jp/
 
厚生労働省の関連ウェブサイト
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
 
厚生労働省の新型コロナウィルスに関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q1
 
厚生労働省検疫所ウェブサイト
https://www.forth.go.jp/index.html
 
国立感染症研究所 ヒトに感染するコロナウイルス
https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-2020-01-10-06-50-40/9303-coronavirus.html
 
WHOの関連ウェブサイト
https://www.who.int/china
 
【問い合わせ先】
在ルーマニア日本国大使館領事部
電話:+40-21-319-1890(大使館が閉館している時間は,業務委託先へ転送されます)
メール:consular@bu.mofa.go.jp