新型コロナウイルス感染のルーマニアにおける現状等について(号外:感染拡大,地域的な規制の強化,イエロー・ゾーンの改訂について)
令和2年11月3日
【ポイント】
(今回は,11月3日時点での感染状況,地域的な規制措置の強化の検討,同日以降のいわゆる「イエロー・ゾーン」の改訂についてのみ,取り急ぎお伝えします。)
【本文】
1.ルーマニア国内の状況
(1)全国の状況
ルーマニアでの感染状況は,さらに悪化を続けています。十分に注意して下さい。
11月3日13時時点での内務省傘下の戦略コミュニケーション・グループの発表によれば,ルーマニア国内での新型コロナウイルス感染者数は,累積258,437名,前日同時刻からの増加7,733名。また死亡者数は,合計7,273名,増加120名。集中治療を受けている患者が974名です。感染して治癒した者の数は,累積181,175名。検査は,30,336件(累計約330万件)が行われました。
新規感染者数,死亡者数,集中治療の患者数がいずれも,これまでの最多をさらに更新しました。
最大限の注意の継続が必要と見られます。
以上の統計は,ルーマニア保健省国立公衆衛生研究所の以下のウェブサイトから最新情報が確認できます。
https://instnsp.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/5eced796595b4ee585bcdba03e30c127
11月3日時点での,欧州内での直近二週間の各国比較において,ルーマニアは,人口10万人当たりの新規感染者数で第18位(349.5人),また死亡者数で第4位(6.3人)にあります。
感染が急増している国が他にも多くありますが,ルーマニアでも,新規感染者数,死亡者数のいずれも増加しており,死亡者数においては高い順位が継続しています。
11月3日時点でルーマニアよりも大きな感染拡大状況にある国等,以下のとおりです。
新規感染者数:ベルギー1,753.2人,チェコ1,586.3人,
ルクセンブルク1,337.9人,スロベニア1,082.5人,
リヒテンシュタイン990.2人,フランス829.9人,
オランダ762.4人,クロアチア654.7人,スロバキア571.2人,
スペイン567.2人,ポーランド558.9人,オーストリア538.0人,イタリア510.3人,英国469.1人,ポルトガル437.8人,
ハンガリー389.,0人,ブルガリア371.0人。
死亡者数:チェコ20.1人,ベルギー12.1人,ハンガリー7.8人,
(ルーマニアに続き)ポーランド6.0人,フランス5.7人。
(2)地域的な感染拡大と規制措置強化
ア ブカレスト市での規制強化の延長
昨日お伝えしました,ブカレスト市での,直近の14日間の1,000人あたりの新規感染者が3人を超えたことによる規制の強化を延長する決定(11月3日から14日間について延長)は,その後同市緊急事態委員会決定第26号として正式のものとされました。
ブカレスト市緊急事態委員会の決定第26号の原文リンク先
https://s.iw.ro/gateway/g/ZmlsZVNvdXJjZT1odHRwJTNBJTJGJTJG/c3RvcmFnZTA2dHJhbnNjb2Rlci5yY3Mt/cmRzLnJvJTJGc3RvcmFnZSUyRjIwMjAl/MkYxMSUyRjAyJTJGMTI0NjkyM18xMjQ2/OTIzX0hvdGFyYXJlYS1DTUJTVS1uci0y/Ni1kaW4tMDJfMTFfMjAyMC5wZGYmaGFz/aD0yMTUxNzQ3YjhkNDk5MmQxY2I3YzIzMjVhYjYxN2YxYw==.pdf
延長されている規制の内容を,念のため,以下で繰り返します。
(ア)全ての屋内・屋外の公共の場所において,鼻と口を覆う形でのマスク着用を,5歳以上の全ての者に義務づける。
(イ)レストラン,カフェ又は類似の施設の屋内席での飲食物の提供,消費を,禁止する。
(ウ)ホテル等の各種宿泊施設内にあるレストランやカフェの営業は,当該ホテルの宿泊客のみを対象として,可。
(エ)賭博場の営業活動は,禁止。
(オ)学校は登校無しのオンライン授業のみとする。
イ マスク着用義務の基準の引下げ(規制の強化)の提案
他方で,上記ア(ア)にもあります,全ての公共スペースでのマスク着用が義務とされる基準について,11月2日に発出された国家緊急事態委員会の新たな決定(同委決定第51号)により,「直近の14日間の1,000人あたりの新規感染者が3人を超える場合」から「1.5人を超える場合」に強化することが,提案されました。
かかる規制の実施には政府決定レベルの発令を要すると見られ,続けて11月5日に新たな政府決定が行われる見込みが報じられています。予め御留意下さい。
ウ なお,この数字(直近14日間の1,000人あたりの新規感染者数の割合)が3人を超えている自治体は,本日時点では,以下のとおりです(カッコ内が,それぞれの当該人数。)。ブカレスト市でと同様の規制措置の強化が,これらの地域でも行われているものと見られます。
サラージュ県(5.2人),クルージュ県(5.08人),アルバ県(4.61人),ティミシュ県(4.56人),シビウ県(4.26人),ビホール県(4.13人),ブカレスト市(3,94人),アラド県(3.56人),ムレシュ県(3.4人),ドルジュ県(3.07人)。
(なお,これらに続いては,ブラショフ県(2.99人),ハルギタ県が(2.86人),マレムレシュ県(2.83人),ビストリツァ・ナサウド県(2.53人),コバスナ県(2.52人)となっています。)
エ また,累積の感染者数では,ブカレスト市が引き続き圧倒的に大きく(11月3日時点で37,650人),続いて,ヤシ県(11,299人),クルージュ県(10,191人),ブラショフ県(10,113人),プラホヴァ県(10,061人)で1万人を越えています。ティミシュ県(9,914人),スチャバ県(9,692人)も,1万人に迫っています。
現時点では1,000人あたり3人を超えた県等で発出されている規制措置の強化と併せて,引き続き御留意下さい。
2.「イエロー・ゾーン」の改訂
(1)ルーマニアに入国できる渡航者がルーマニア入国後に14日間の検疫に置かれる渡航元のリストが,同じ国家緊急事態委員会決定(同委決定第51号)により更新され,11月3日以降現在は,以下の31の国・地域からの渡航者が,ルーマニア入国後に検疫措置(保健大臣令第414号に基づく14日間の検疫)に置かれることとされました(同決定に基づき同日国立衛生研究所が指定した「イエロー・ゾーン」)。
国家緊急事態委員会決定51号全文
https://stirioficiale.ro/hotarari/hotarare-nr-51-din-02-11-2020
ア 従前の指定からの変更は,以下のとおりです。
(ア)削除(6の国・地域)
バチカン,バハマ,コスタリカ,アイルランド,バーレーン,プエルトリコ
(イ)追加(7か国)
ボスニアヘルツェゴビナ,オーストリア,サンマリノ,イタリア,ブルガリア,ハンガリー,ヨルダン
イ 上記アによる加除の結果の11月3日以降の対象渡航元
(31の国・地域)
アンドラ,チェコ,ベルギー,フランス領ポリネシア,グアム,オランダ,アルメニア,ルクセンブルグ,スロベニア,フランス,ジブラルタル,スイス,リヒテンシュタイン,モンテネグロ,アルゼンチン,スペイン,スロバキア,英国,ジョージア,マルタ,クロアチア,ポーランド,北マケドニア,ポルトガル,オーストリア,ボスニアヘルツェゴビナ,サンマリノ,イタリア,ブルガリア,ハンガリー,ヨルダン
ルーマニア入国者が検疫措置に置かれる渡航元のリストは,以下のルーマニア保健省国立公衆衛生研究所のウェブサイトから確認できます。また,毎週月曜日に見直しが行われて,一定の手続きと時間を経た上で更新される,とされています。
http://www.cnscbt.ro/index.php/liste-zone-afectate-covid-19/2067-lista-state-cu-risc-epidemiologic-ridicat-2-11-2020
参考:(隔離及び検疫について規定した)保健大臣令第414号のリンクhttp://legislatie.just.ro/Public/DetaliiDocument/223786
(2)なお,「イエロー・ゾーン」の対象となる国・地域との間では商用航空便の運航が停止とされています(政府決定第856号添付3第4条1)。同時に,EU加盟国及び英国(アラブ首長国連邦及びカタールも)との間では,運航可とされています(国家緊急事態委員会決定第48号第3条)。
これらの結果,今回新規に「イエロー・ゾーン」に含められた国の中では,ボスニア・ヘルツェゴビナ,ヨルダンが,この運航停止の対象とされたと考えられます。
【問い合わせ先】
在ルーマニア日本国大使館領事部
電話:+40-21-319-1890
メール:consular@bu.mofa.go.jp
「たびレジ」簡易登録をされた方でメールの配信を停止したい方は,以下のURL から停止手続きをお願いいたします。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete
【ポイント】
(今回は,11月3日時点での感染状況,地域的な規制措置の強化の検討,同日以降のいわゆる「イエロー・ゾーン」の改訂についてのみ,取り急ぎお伝えします。)
【本文】
1.ルーマニア国内の状況
(1)全国の状況
ルーマニアでの感染状況は,さらに悪化を続けています。十分に注意して下さい。
11月3日13時時点での内務省傘下の戦略コミュニケーション・グループの発表によれば,ルーマニア国内での新型コロナウイルス感染者数は,累積258,437名,前日同時刻からの増加7,733名。また死亡者数は,合計7,273名,増加120名。集中治療を受けている患者が974名です。感染して治癒した者の数は,累積181,175名。検査は,30,336件(累計約330万件)が行われました。
新規感染者数,死亡者数,集中治療の患者数がいずれも,これまでの最多をさらに更新しました。
最大限の注意の継続が必要と見られます。
以上の統計は,ルーマニア保健省国立公衆衛生研究所の以下のウェブサイトから最新情報が確認できます。
https://instnsp.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/5eced796595b4ee585bcdba03e30c127
11月3日時点での,欧州内での直近二週間の各国比較において,ルーマニアは,人口10万人当たりの新規感染者数で第18位(349.5人),また死亡者数で第4位(6.3人)にあります。
感染が急増している国が他にも多くありますが,ルーマニアでも,新規感染者数,死亡者数のいずれも増加しており,死亡者数においては高い順位が継続しています。
11月3日時点でルーマニアよりも大きな感染拡大状況にある国等,以下のとおりです。
新規感染者数:ベルギー1,753.2人,チェコ1,586.3人,
ルクセンブルク1,337.9人,スロベニア1,082.5人,
リヒテンシュタイン990.2人,フランス829.9人,
オランダ762.4人,クロアチア654.7人,スロバキア571.2人,
スペイン567.2人,ポーランド558.9人,オーストリア538.0人,イタリア510.3人,英国469.1人,ポルトガル437.8人,
ハンガリー389.,0人,ブルガリア371.0人。
死亡者数:チェコ20.1人,ベルギー12.1人,ハンガリー7.8人,
(ルーマニアに続き)ポーランド6.0人,フランス5.7人。
(2)地域的な感染拡大と規制措置強化
ア ブカレスト市での規制強化の延長
昨日お伝えしました,ブカレスト市での,直近の14日間の1,000人あたりの新規感染者が3人を超えたことによる規制の強化を延長する決定(11月3日から14日間について延長)は,その後同市緊急事態委員会決定第26号として正式のものとされました。
ブカレスト市緊急事態委員会の決定第26号の原文リンク先
https://s.iw.ro/gateway/g/ZmlsZVNvdXJjZT1odHRwJTNBJTJGJTJG/c3RvcmFnZTA2dHJhbnNjb2Rlci5yY3Mt/cmRzLnJvJTJGc3RvcmFnZSUyRjIwMjAl/MkYxMSUyRjAyJTJGMTI0NjkyM18xMjQ2/OTIzX0hvdGFyYXJlYS1DTUJTVS1uci0y/Ni1kaW4tMDJfMTFfMjAyMC5wZGYmaGFz/aD0yMTUxNzQ3YjhkNDk5MmQxY2I3YzIzMjVhYjYxN2YxYw==.pdf
延長されている規制の内容を,念のため,以下で繰り返します。
(ア)全ての屋内・屋外の公共の場所において,鼻と口を覆う形でのマスク着用を,5歳以上の全ての者に義務づける。
(イ)レストラン,カフェ又は類似の施設の屋内席での飲食物の提供,消費を,禁止する。
(ウ)ホテル等の各種宿泊施設内にあるレストランやカフェの営業は,当該ホテルの宿泊客のみを対象として,可。
(エ)賭博場の営業活動は,禁止。
(オ)学校は登校無しのオンライン授業のみとする。
イ マスク着用義務の基準の引下げ(規制の強化)の提案
他方で,上記ア(ア)にもあります,全ての公共スペースでのマスク着用が義務とされる基準について,11月2日に発出された国家緊急事態委員会の新たな決定(同委決定第51号)により,「直近の14日間の1,000人あたりの新規感染者が3人を超える場合」から「1.5人を超える場合」に強化することが,提案されました。
かかる規制の実施には政府決定レベルの発令を要すると見られ,続けて11月5日に新たな政府決定が行われる見込みが報じられています。予め御留意下さい。
ウ なお,この数字(直近14日間の1,000人あたりの新規感染者数の割合)が3人を超えている自治体は,本日時点では,以下のとおりです(カッコ内が,それぞれの当該人数。)。ブカレスト市でと同様の規制措置の強化が,これらの地域でも行われているものと見られます。
サラージュ県(5.2人),クルージュ県(5.08人),
アルバ県(4.61人),ティミシュ県(4.56人),シビウ県(4.26人),ビホール県(4.13人),ブカレスト市(3,94人),アラド県(3.56人),ムレシュ県(3.4人),ドルジュ県(3.07人)。
(なお,これらに続いては,ブラショフ県(2.99人),ハルギタ県が(2.86人),マレムレシュ県(2.83人),ビストリツァ・ナサウド県(2.53人),コバスナ県(2.52人)となっています。)
エ また,累積の感染者数では,ブカレスト市が引き続き圧倒的に大きく(11月3日時点で37,650人),続いて,ヤシ県(11,299人),クルージュ県(10,191人),ブラショフ県(10,113人),プラホヴァ県(10,061人)で1万人を越えています。ティミシュ県(9,914人),スチャバ県(9,692人)も,1万人に迫っています。
現時点では1,000人あたり3人を超えた県等で発出されている規制措置の強化と併せて,引き続き御留意下さい。
2.「イエロー・ゾーン」の改訂
(1)ルーマニアに入国できる渡航者がルーマニア入国後に14日間の検疫に置かれる渡航元のリストが,同じ国家緊急事態委員会決定(同委決定第51号)により更新され,11月3日以降現在は,以下の31の国・地域からの渡航者が,ルーマニア入国後に検疫措置(保健大臣令第414号に基づく14日間の検疫)に置かれることとされました(同決定に基づき同日国立衛生研究所が指定した「イエロー・ゾーン」)。
国家緊急事態委員会決定51号全文
https://stirioficiale.ro/hotarari/hotarare-nr-51-din-02-11-2020
ア 従前の指定からの変更は,以下のとおりです。
(ア)削除(6の国・地域)
バチカン,バハマ,コスタリカ,アイルランド,バーレーン,プエルトリコ
(イ)追加(7か国)
ボスニアヘルツェゴビナ,オーストリア,サンマリノ,イタリア,ブルガリア,ハンガリー,ヨルダン
イ 上記アによる加除の結果の11月3日以降の対象渡航元
(31の国・地域)
アンドラ,チェコ,ベルギー,フランス領ポリネシア,グアム,オランダ,アルメニア,ルクセンブルグ,スロベニア,フランス,ジブラルタル,スイス,リヒテンシュタイン,モンテネグロ,アルゼンチン,スペイン,スロバキア,英国,ジョージア,マルタ,クロアチア,ポーランド,北マケドニア,ポルトガル,オーストリア,ボスニアヘルツェゴビナ,サンマリノ,イタリア,ブルガリア,ハンガリー,ヨルダン
ルーマニア入国者が検疫措置に置かれる渡航元のリストは,以下のルーマニア保健省国立公衆衛生研究所のウェブサイトから確認できます。また,毎週月曜日に見直しが行われて,一定の手続きと時間を経た上で更新される,とされています。
http://www.cnscbt.ro/index.php/liste-zone-afectate-covid-19/2067-lista-state-cu-risc-epidemiologic-ridicat-2-11-2020
参考:(隔離及び検疫について規定した)保健大臣令第414号のリンクhttp://legislatie.just.ro/Public/DetaliiDocument/223786
(2)なお,「イエロー・ゾーン」の対象となる国・地域との間では商用航空便の運航が停止とされています(政府決定第856号添付3第4条1)。同時に,EU加盟国及び英国(アラブ首長国連邦及びカタールも)との間では,運航可とされています(国家緊急事態委員会決定第48号第3条)。
これらの結果,今回新規に「イエロー・ゾーン」に含められた国の中では,ボスニア・ヘルツェゴビナ,ヨルダンが,この運航停止の対象とされたと考えられます。
【問い合わせ先】
在ルーマニア日本国大使館領事部
電話:+40-21-319-1890
メール:consular@bu.mofa.go.jp
(今回は,11月3日時点での感染状況,地域的な規制措置の強化の検討,同日以降のいわゆる「イエロー・ゾーン」の改訂についてのみ,取り急ぎお伝えします。)
【本文】
1.ルーマニア国内の状況
(1)全国の状況
ルーマニアでの感染状況は,さらに悪化を続けています。十分に注意して下さい。
11月3日13時時点での内務省傘下の戦略コミュニケーション・グループの発表によれば,ルーマニア国内での新型コロナウイルス感染者数は,累積258,437名,前日同時刻からの増加7,733名。また死亡者数は,合計7,273名,増加120名。集中治療を受けている患者が974名です。感染して治癒した者の数は,累積181,175名。検査は,30,336件(累計約330万件)が行われました。
新規感染者数,死亡者数,集中治療の患者数がいずれも,これまでの最多をさらに更新しました。
最大限の注意の継続が必要と見られます。
以上の統計は,ルーマニア保健省国立公衆衛生研究所の以下のウェブサイトから最新情報が確認できます。
https://instnsp.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/5eced796595b4ee585bcdba03e30c127
11月3日時点での,欧州内での直近二週間の各国比較において,ルーマニアは,人口10万人当たりの新規感染者数で第18位(349.5人),また死亡者数で第4位(6.3人)にあります。
感染が急増している国が他にも多くありますが,ルーマニアでも,新規感染者数,死亡者数のいずれも増加しており,死亡者数においては高い順位が継続しています。
11月3日時点でルーマニアよりも大きな感染拡大状況にある国等,以下のとおりです。
新規感染者数:ベルギー1,753.2人,チェコ1,586.3人,
ルクセンブルク1,337.9人,スロベニア1,082.5人,
リヒテンシュタイン990.2人,フランス829.9人,
オランダ762.4人,クロアチア654.7人,スロバキア571.2人,
スペイン567.2人,ポーランド558.9人,オーストリア538.0人,イタリア510.3人,英国469.1人,ポルトガル437.8人,
ハンガリー389.,0人,ブルガリア371.0人。
死亡者数:チェコ20.1人,ベルギー12.1人,ハンガリー7.8人,
(ルーマニアに続き)ポーランド6.0人,フランス5.7人。
(2)地域的な感染拡大と規制措置強化
ア ブカレスト市での規制強化の延長
昨日お伝えしました,ブカレスト市での,直近の14日間の1,000人あたりの新規感染者が3人を超えたことによる規制の強化を延長する決定(11月3日から14日間について延長)は,その後同市緊急事態委員会決定第26号として正式のものとされました。
ブカレスト市緊急事態委員会の決定第26号の原文リンク先
https://s.iw.ro/gateway/g/ZmlsZVNvdXJjZT1odHRwJTNBJTJGJTJG/c3RvcmFnZTA2dHJhbnNjb2Rlci5yY3Mt/cmRzLnJvJTJGc3RvcmFnZSUyRjIwMjAl/MkYxMSUyRjAyJTJGMTI0NjkyM18xMjQ2/OTIzX0hvdGFyYXJlYS1DTUJTVS1uci0y/Ni1kaW4tMDJfMTFfMjAyMC5wZGYmaGFz/aD0yMTUxNzQ3YjhkNDk5MmQxY2I3YzIzMjVhYjYxN2YxYw==.pdf
延長されている規制の内容を,念のため,以下で繰り返します。
(ア)全ての屋内・屋外の公共の場所において,鼻と口を覆う形でのマスク着用を,5歳以上の全ての者に義務づける。
(イ)レストラン,カフェ又は類似の施設の屋内席での飲食物の提供,消費を,禁止する。
(ウ)ホテル等の各種宿泊施設内にあるレストランやカフェの営業は,当該ホテルの宿泊客のみを対象として,可。
(エ)賭博場の営業活動は,禁止。
(オ)学校は登校無しのオンライン授業のみとする。
イ マスク着用義務の基準の引下げ(規制の強化)の提案
他方で,上記ア(ア)にもあります,全ての公共スペースでのマスク着用が義務とされる基準について,11月2日に発出された国家緊急事態委員会の新たな決定(同委決定第51号)により,「直近の14日間の1,000人あたりの新規感染者が3人を超える場合」から「1.5人を超える場合」に強化することが,提案されました。
かかる規制の実施には政府決定レベルの発令を要すると見られ,続けて11月5日に新たな政府決定が行われる見込みが報じられています。予め御留意下さい。
ウ なお,この数字(直近14日間の1,000人あたりの新規感染者数の割合)が3人を超えている自治体は,本日時点では,以下のとおりです(カッコ内が,それぞれの当該人数。)。ブカレスト市でと同様の規制措置の強化が,これらの地域でも行われているものと見られます。
サラージュ県(5.2人),クルージュ県(5.08人),アルバ県(4.61人),ティミシュ県(4.56人),シビウ県(4.26人),ビホール県(4.13人),ブカレスト市(3,94人),アラド県(3.56人),ムレシュ県(3.4人),ドルジュ県(3.07人)。
(なお,これらに続いては,ブラショフ県(2.99人),ハルギタ県が(2.86人),マレムレシュ県(2.83人),ビストリツァ・ナサウド県(2.53人),コバスナ県(2.52人)となっています。)
エ また,累積の感染者数では,ブカレスト市が引き続き圧倒的に大きく(11月3日時点で37,650人),続いて,ヤシ県(11,299人),クルージュ県(10,191人),ブラショフ県(10,113人),プラホヴァ県(10,061人)で1万人を越えています。ティミシュ県(9,914人),スチャバ県(9,692人)も,1万人に迫っています。
現時点では1,000人あたり3人を超えた県等で発出されている規制措置の強化と併せて,引き続き御留意下さい。
2.「イエロー・ゾーン」の改訂
(1)ルーマニアに入国できる渡航者がルーマニア入国後に14日間の検疫に置かれる渡航元のリストが,同じ国家緊急事態委員会決定(同委決定第51号)により更新され,11月3日以降現在は,以下の31の国・地域からの渡航者が,ルーマニア入国後に検疫措置(保健大臣令第414号に基づく14日間の検疫)に置かれることとされました(同決定に基づき同日国立衛生研究所が指定した「イエロー・ゾーン」)。
国家緊急事態委員会決定51号全文
https://stirioficiale.ro/hotarari/hotarare-nr-51-din-02-11-2020
ア 従前の指定からの変更は,以下のとおりです。
(ア)削除(6の国・地域)
バチカン,バハマ,コスタリカ,アイルランド,バーレーン,プエルトリコ
(イ)追加(7か国)
ボスニアヘルツェゴビナ,オーストリア,サンマリノ,イタリア,ブルガリア,ハンガリー,ヨルダン
イ 上記アによる加除の結果の11月3日以降の対象渡航元
(31の国・地域)
アンドラ,チェコ,ベルギー,フランス領ポリネシア,グアム,オランダ,アルメニア,ルクセンブルグ,スロベニア,フランス,ジブラルタル,スイス,リヒテンシュタイン,モンテネグロ,アルゼンチン,スペイン,スロバキア,英国,ジョージア,マルタ,クロアチア,ポーランド,北マケドニア,ポルトガル,オーストリア,ボスニアヘルツェゴビナ,サンマリノ,イタリア,ブルガリア,ハンガリー,ヨルダン
ルーマニア入国者が検疫措置に置かれる渡航元のリストは,以下のルーマニア保健省国立公衆衛生研究所のウェブサイトから確認できます。また,毎週月曜日に見直しが行われて,一定の手続きと時間を経た上で更新される,とされています。
http://www.cnscbt.ro/index.php/liste-zone-afectate-covid-19/2067-lista-state-cu-risc-epidemiologic-ridicat-2-11-2020
参考:(隔離及び検疫について規定した)保健大臣令第414号のリンクhttp://legislatie.just.ro/Public/DetaliiDocument/223786
(2)なお,「イエロー・ゾーン」の対象となる国・地域との間では商用航空便の運航が停止とされています(政府決定第856号添付3第4条1)。同時に,EU加盟国及び英国(アラブ首長国連邦及びカタールも)との間では,運航可とされています(国家緊急事態委員会決定第48号第3条)。
これらの結果,今回新規に「イエロー・ゾーン」に含められた国の中では,ボスニア・ヘルツェゴビナ,ヨルダンが,この運航停止の対象とされたと考えられます。
【問い合わせ先】
在ルーマニア日本国大使館領事部
電話:+40-21-319-1890
メール:consular@bu.mofa.go.jp
「たびレジ」簡易登録をされた方でメールの配信を停止したい方は,以下のURL から停止手続きをお願いいたします。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete
【ポイント】
(今回は,11月3日時点での感染状況,地域的な規制措置の強化の検討,同日以降のいわゆる「イエロー・ゾーン」の改訂についてのみ,取り急ぎお伝えします。)
【本文】
1.ルーマニア国内の状況
(1)全国の状況
ルーマニアでの感染状況は,さらに悪化を続けています。十分に注意して下さい。
11月3日13時時点での内務省傘下の戦略コミュニケーション・グループの発表によれば,ルーマニア国内での新型コロナウイルス感染者数は,累積258,437名,前日同時刻からの増加7,733名。また死亡者数は,合計7,273名,増加120名。集中治療を受けている患者が974名です。感染して治癒した者の数は,累積181,175名。検査は,30,336件(累計約330万件)が行われました。
新規感染者数,死亡者数,集中治療の患者数がいずれも,これまでの最多をさらに更新しました。
最大限の注意の継続が必要と見られます。
以上の統計は,ルーマニア保健省国立公衆衛生研究所の以下のウェブサイトから最新情報が確認できます。
https://instnsp.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/5eced796595b4ee585bcdba03e30c127
11月3日時点での,欧州内での直近二週間の各国比較において,ルーマニアは,人口10万人当たりの新規感染者数で第18位(349.5人),また死亡者数で第4位(6.3人)にあります。
感染が急増している国が他にも多くありますが,ルーマニアでも,新規感染者数,死亡者数のいずれも増加しており,死亡者数においては高い順位が継続しています。
11月3日時点でルーマニアよりも大きな感染拡大状況にある国等,以下のとおりです。
新規感染者数:ベルギー1,753.2人,チェコ1,586.3人,
ルクセンブルク1,337.9人,スロベニア1,082.5人,
リヒテンシュタイン990.2人,フランス829.9人,
オランダ762.4人,クロアチア654.7人,スロバキア571.2人,
スペイン567.2人,ポーランド558.9人,オーストリア538.0人,イタリア510.3人,英国469.1人,ポルトガル437.8人,
ハンガリー389.,0人,ブルガリア371.0人。
死亡者数:チェコ20.1人,ベルギー12.1人,ハンガリー7.8人,
(ルーマニアに続き)ポーランド6.0人,フランス5.7人。
(2)地域的な感染拡大と規制措置強化
ア ブカレスト市での規制強化の延長
昨日お伝えしました,ブカレスト市での,直近の14日間の1,000人あたりの新規感染者が3人を超えたことによる規制の強化を延長する決定(11月3日から14日間について延長)は,その後同市緊急事態委員会決定第26号として正式のものとされました。
ブカレスト市緊急事態委員会の決定第26号の原文リンク先
https://s.iw.ro/gateway/g/ZmlsZVNvdXJjZT1odHRwJTNBJTJGJTJG/c3RvcmFnZTA2dHJhbnNjb2Rlci5yY3Mt/cmRzLnJvJTJGc3RvcmFnZSUyRjIwMjAl/MkYxMSUyRjAyJTJGMTI0NjkyM18xMjQ2/OTIzX0hvdGFyYXJlYS1DTUJTVS1uci0y/Ni1kaW4tMDJfMTFfMjAyMC5wZGYmaGFz/aD0yMTUxNzQ3YjhkNDk5MmQxY2I3YzIzMjVhYjYxN2YxYw==.pdf
延長されている規制の内容を,念のため,以下で繰り返します。
(ア)全ての屋内・屋外の公共の場所において,鼻と口を覆う形でのマスク着用を,5歳以上の全ての者に義務づける。
(イ)レストラン,カフェ又は類似の施設の屋内席での飲食物の提供,消費を,禁止する。
(ウ)ホテル等の各種宿泊施設内にあるレストランやカフェの営業は,当該ホテルの宿泊客のみを対象として,可。
(エ)賭博場の営業活動は,禁止。
(オ)学校は登校無しのオンライン授業のみとする。
イ マスク着用義務の基準の引下げ(規制の強化)の提案
他方で,上記ア(ア)にもあります,全ての公共スペースでのマスク着用が義務とされる基準について,11月2日に発出された国家緊急事態委員会の新たな決定(同委決定第51号)により,「直近の14日間の1,000人あたりの新規感染者が3人を超える場合」から「1.5人を超える場合」に強化することが,提案されました。
かかる規制の実施には政府決定レベルの発令を要すると見られ,続けて11月5日に新たな政府決定が行われる見込みが報じられています。予め御留意下さい。
ウ なお,この数字(直近14日間の1,000人あたりの新規感染者数の割合)が3人を超えている自治体は,本日時点では,以下のとおりです(カッコ内が,それぞれの当該人数。)。ブカレスト市でと同様の規制措置の強化が,これらの地域でも行われているものと見られます。
サラージュ県(5.2人),クルージュ県(5.08人),
アルバ県(4.61人),ティミシュ県(4.56人),シビウ県(4.26人),ビホール県(4.13人),ブカレスト市(3,94人),アラド県(3.56人),ムレシュ県(3.4人),ドルジュ県(3.07人)。
(なお,これらに続いては,ブラショフ県(2.99人),ハルギタ県が(2.86人),マレムレシュ県(2.83人),ビストリツァ・ナサウド県(2.53人),コバスナ県(2.52人)となっています。)
エ また,累積の感染者数では,ブカレスト市が引き続き圧倒的に大きく(11月3日時点で37,650人),続いて,ヤシ県(11,299人),クルージュ県(10,191人),ブラショフ県(10,113人),プラホヴァ県(10,061人)で1万人を越えています。ティミシュ県(9,914人),スチャバ県(9,692人)も,1万人に迫っています。
現時点では1,000人あたり3人を超えた県等で発出されている規制措置の強化と併せて,引き続き御留意下さい。
2.「イエロー・ゾーン」の改訂
(1)ルーマニアに入国できる渡航者がルーマニア入国後に14日間の検疫に置かれる渡航元のリストが,同じ国家緊急事態委員会決定(同委決定第51号)により更新され,11月3日以降現在は,以下の31の国・地域からの渡航者が,ルーマニア入国後に検疫措置(保健大臣令第414号に基づく14日間の検疫)に置かれることとされました(同決定に基づき同日国立衛生研究所が指定した「イエロー・ゾーン」)。
国家緊急事態委員会決定51号全文
https://stirioficiale.ro/hotarari/hotarare-nr-51-din-02-11-2020
ア 従前の指定からの変更は,以下のとおりです。
(ア)削除(6の国・地域)
バチカン,バハマ,コスタリカ,アイルランド,バーレーン,プエルトリコ
(イ)追加(7か国)
ボスニアヘルツェゴビナ,オーストリア,サンマリノ,イタリア,ブルガリア,ハンガリー,ヨルダン
イ 上記アによる加除の結果の11月3日以降の対象渡航元
(31の国・地域)
アンドラ,チェコ,ベルギー,フランス領ポリネシア,グアム,オランダ,アルメニア,ルクセンブルグ,スロベニア,フランス,ジブラルタル,スイス,リヒテンシュタイン,モンテネグロ,アルゼンチン,スペイン,スロバキア,英国,ジョージア,マルタ,クロアチア,ポーランド,北マケドニア,ポルトガル,オーストリア,ボスニアヘルツェゴビナ,サンマリノ,イタリア,ブルガリア,ハンガリー,ヨルダン
ルーマニア入国者が検疫措置に置かれる渡航元のリストは,以下のルーマニア保健省国立公衆衛生研究所のウェブサイトから確認できます。また,毎週月曜日に見直しが行われて,一定の手続きと時間を経た上で更新される,とされています。
http://www.cnscbt.ro/index.php/liste-zone-afectate-covid-19/2067-lista-state-cu-risc-epidemiologic-ridicat-2-11-2020
参考:(隔離及び検疫について規定した)保健大臣令第414号のリンクhttp://legislatie.just.ro/Public/DetaliiDocument/223786
(2)なお,「イエロー・ゾーン」の対象となる国・地域との間では商用航空便の運航が停止とされています(政府決定第856号添付3第4条1)。同時に,EU加盟国及び英国(アラブ首長国連邦及びカタールも)との間では,運航可とされています(国家緊急事態委員会決定第48号第3条)。
これらの結果,今回新規に「イエロー・ゾーン」に含められた国の中では,ボスニア・ヘルツェゴビナ,ヨルダンが,この運航停止の対象とされたと考えられます。
【問い合わせ先】
在ルーマニア日本国大使館領事部
電話:+40-21-319-1890
メール:consular@bu.mofa.go.jp