着任のご挨拶

2020/12/16


このたび,新大使として着任致しました,植田浩と申します。
去る12月15日にヨハニス大統領に信任状を奉呈し,本格的に職務を始めました。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
 
「ルーマニア」の意味は,「ローマ人の国」。その由来は,2世紀初め,ローマ帝国トラヤヌス帝の統治に端を発すると言われます。以来,2000年近くの時の流れの中で,様々な歴史を繰り広げてきたルーマニアですが,日本との外交関係樹立は1921年。来年2021年は日本とルーマニアの外交関係設立100周年となります。この記念すべき節目の年を目前にしてルーマニアに赴任できたことを心から嬉しく思います。
 
2007年にEUに加盟し,近年ではEU加盟国でも最高水準の経済成長率(2014―2019平均4.6%)を誇るルーマニアですが,日本にとっては,法の支配,民主主義,人権尊重等の普遍的価値を共有する大切なパートナーです。そして,両国の関係は,2018年1月の安倍総理による初の総理ルーマニア訪問や,2019年2月の日・EU EPA(経済連携協定)発効,同年10月のヨハニス大統領の訪日等を通じ,更に強固なものとなってきています。
 
ルーマニア国内の経済発展等を背景に,現在ルーマニアにはITや自動車関連をはじめとして100社以上の日本企業が進出しています。ただ,コロナ禍の昨今,ご家族を含め,不安を感じながら日々過ごしていらっしゃる邦人の方々が多いのではないでしょうか。
邦人の皆様の健康と安全を確保し,日本企業をサポートすることは大使館の最大の使命です。
これからも皆様のお役に立てるよう,全力で取り組んで行きたいと考えています。
 
ルーマニアでは日本のアニメ,漫画等のポップカルチャーや,茶道,華道,着物等の伝統文化に対して大変興味関心が高く,また日本語を高いレベルで話される方の数が,他国に比べて非常に多いと伺っています。このように親日的なルーマニアの方々ですが,お伝えするべき日本の魅力はまだまだ尽きることはないと思います。
また,ルーマニアにも,欧州三大演劇祭の一つ,シビウ国際演劇祭や,廉価で美味しいワインや蜂蜜,ドナウ川デルタ地帯に飛来するペリカンの群れの美しさに代表される手付かずの大自然,ITスキルが卓越した豊富な人材・・・・等々,日本の皆様にお伝えしたい特徴がたくさんあります。
ルーマニアの方々に,日本を更に深く,多角的にご理解頂くとともに,日本の皆様にもルーマニアの魅力をどんどん発信することによって,二国間の相互理解の更なる発展のために精一杯努めて行きたいと思います。
 
個人的には,30年前にILO(国際労働機関)の職員としてジュネーブに赴任し,東西冷戦の終結を直に目の当たりにして以来の欧州勤務となります。当時体感した「現場感覚の大切さ」を常に忘れず,邦人・日本企業へのご支援や,二国間の様々な分野での関係の更なる発展強化のために,誠心誠意努力していく所存です。皆様のご指導・ご支援をよろしくお願い申し上げます。
 
駐ルーマニア日本国特命全権大使
植田 浩